『再生の街』by KAICHOの、リライト方針 2012/09/26 進行豹
<読んで感じたこと>
・ 一気に読めた、つっかかるところが無かった。
良いお話だと思う。
<その上で、もったいないと感じたところ>
1:「まだ、説明が多い」
→ 描写で語っている数多くの部分が、説得力をもってお話の中で働いている。
しかし、「説明しなくてもいい」ことを、直接的な説明で語ってしまっている部分が
散見されて、もったいない。
“全部を語る必要は無い。
むしろ、あえて語らない方が「よんでる方の楽しみを増す」ことも多々ある”
気が、個人的には。
2:「物語の空気感(雰囲気、トーン)を、自分から壊しちゃもったいない」
→ 1と類似なのだけれども、
例えば
ダイム(25セント硬貨)
という説明は、
「アメリカを舞台とした話を、
アメリカ人ではない作者が、アメリカ人ではない読者にむけて書いています」
という大声で語っているに等しく、あまりにもヤボ。
冒頭近くで、まだ物語に入りきっていない状態でこれがくるので
ダメージは小さいが、クライマックス近くでこれをやられてしまっていたら、
物語から一気に“覚めて(冷めて、ではなく)”しまっていたと思う。
ここを、
「どういうふうに描写すれば、そのようなヤボをせず、エレガントにいけるか」
については、リライト稿で具体的に一例あげてみたいと思います。
<リライト方針>
上記、1,2で気になったとこのみをブラッシュアップ――といきたいと思います。
原文、骨子は大変によろしいと思うので、それが一番、原文の魅力をひきたてることと
なるかと思うからです。
――以上、リライト稿とあわせ、ご参考なり、反面教師なりにしていただけますと幸いです。