優しさに溢れたいい作品ですね! ほっこりしました。
リライト対象として見直しましたが、既に綺麗に完結していると感じました。
骨子を変更する必要も全くないと思ったので、今回のりライトでは、以下に
列挙するような細かな点の修正に終始しています。
・彼女が「仕事ではなく趣味で」バレエをやってることを最初に書くべき。途中まで
プロだと思ってました。転じて、リライトではプロを目指していることを明示しました。
・「玲ちゃん」があまりにかませ犬でしたので、リライトでは「ライバル」と明示して
います。
・白鳥と黒鳥が一人二役であることを最初に書きました。知らない人にはわからない
でしょうから。また、元々原文は催眠も本文も「白鳥」にフォーカスしていて、
後半に「黒鳥」が出てくると唐突に感じましたので。
・居酒屋に入るのはナシにしました。バレリーナは体調管理が大変で、酒タバコは
勿論、間食もダメなんだそうです。リアリティの追求ということで、リライトでは
喫茶店に入ることにしました。
・単語を以下に変更しています。「怒られる」は感情ままに罵倒されること、
「叱られる」は非をとがめられること、ということで、後者にしています。
-
怒られる→叱られる
- 王子様→王子 ※こちらは表記ぶれ
- 滑らかな踊り→艶やかな踊り
※踊りは「滑らか」では…ない…と…思うのです
なるべく説明的にはしないようにと思いつつ、足りない部分の説明を少しずつ加えて
いったら、逆にやぼったくなったかも知れません。それはこちらの反省事項という
ことで…。
読み終わって、「私」と里奈との距離感が正直よくわからないのです。ただ単純に
応援しているだけなのか、友達なのか、恋人未満なのか以上なのか。それなら最後に
身を引くような言い方をしているのはなぜか。今まで親しげだったのに、ここで
距離を置こうとする(ように読める)意図が今ひとつわかりませんでした。
リライトでは、「これからもいつもどおりの関係を続けるけれど、もう催眠術は
使わない」ことを示唆するように最後を変更しています。また、原文だと最後の
「私」の言葉は、期待というよりも里奈の成功を疑っているように読めてしまった
ので、成功を疑わず、応援を続ける、という形に変更しています。