元作品「イミテーション・ブルー」は文章の完成度が高く、正直あまりリライト する箇所はないと感じました。 ただ、ストーリーとして、短編に収めるには冗長だと思いました。それは、 この作品が、  ・主人公がかつて持っていた空への憧れを取り戻すこと  ・主人公が憧れた空は実は作り物で、その先にまだ見ぬ世界があるのを知ること という二つの主題を持っているように感じたからです。15KB程度の短編で この二つを同居させると読者の主眼がずれてしまう恐れがあるため、リライトでは 思い切ってどちらかに絞ることにし、今回は前者としました。 # そのせいで、リライト版では逆にタイトルとの乖離が見えるようになりましたが # ご容赦。 その他、原作を読んだ直後のメモから抜粋します。正しいかどうかはわかりませんが、 一読者の意見として参考になるなら僥倖です。  ・主人公が60過ぎの爺さんだということがわかりにくい  ・主人公は何故気球を作った?飛行機でなくて?夢の中なんだから何でもできるのでは?  ・姫が海賊に捕まっていたことが、その後の話に殆ど絡まないのは何故?  ・具体的な単位…メートル、直径数十キロなどは、物語に余計な具体性を与えるので省略   すべき