初見で感じたのは、「オチが弱い」でした。鼻が赤くなるだけでは、『サンタの 下働き』の名を冠するには少々足りない気がしたのです。 そこで、リライト方針としては、その部分を大きく変更することにしました。 従って、リライト稿では、もう一つ、下働きっぽいことを追加してあります。 それ以外は特に変更の必要性は感じませんでした。 あとはメモです。 ・最初、弱音を吐く「野太い男の声」は、合わないので「弱々しげ」に変更 ・「自分」を一人称にすると、特に文章だけでは判りづらい。「自分」には、「私」の  意味も「あなた」の意味もあるため ・中本がバイトに「がんばれよ」と皮肉を言ったところ、主人公が返事をするのは  不自然。主人公はバイトではないから ・地の文とセリフの順番を変えた方がわかりやすい箇所が散見される ・荷物は「階下から階上へ」配る方が負担が少ないはず。そのように変更 ・最後の配達先は少女。だってそうじゃないとダメじゃないか!(個人の意見です) ・「代理人」という言葉が数度出てくるが、タイトルにあわせて下働きに変更 ・鼻栓を詰めなおす擬音、抜く時と同じだと判りづらいので「ぐりぐり」に変更 ・「炭田」第一〜第四生活保護住宅 → 「墨西」に変更。「たんでん」には意味が  ありすぎて気になるし、「すみた」とも読めて、意味はない地名なのに読者が  注目してしまうのを避けるため