「帰宅拒否」リライト方針 やまださき

■おもうところ
・題材について
『登校拒否』というギミックは、悪くないと思います。
ただし、物語の柱であるためには設定の練り込みは少し物足りなく
感じました。

・オチについて
さすがに唐突で、内容についてもただの言葉遊びになっているのため
読者としては「え、ああ、そう」としか思いようのないもので残念。
本当にそれで解決なのかも怪しいところ。
最初の噂なり途中のエピソードのなかで少しでもプールのことに
触れてあればよかったと思います。

■リライト方針

・地の文に心内表現が多め。逆にいうとそれ以外の地の文が極端に
少ないように思います。

メインは田川先生のみ、婚活中の女性キャラというアーキタイプが強く、
個性が薄い。

・主観を生徒に移してみる。田川先生を解説役に据えることで
『帰宅拒否』の情報を読者に伝えやすくする。

・「放課後の生徒たちに起こる『登校拒否』を田川先生が治していく」
というストーリーを残して書き直してみる。

・帰りたくない理由・『帰宅拒否』の行動・治し方についてもう少し
関連性を持たせてみる。一つ一つのイベントの物語性を強める。
・ラストの変更。事件を無理に解決させずに、今回のテーマである
「ループ」感を高めてみた。