<ハリウッドものの登場人物> 【主人公】 <劇的欲求>    「自己表現」  ――かつて、映画カメラマンをしていた主人公は、    自分の弟子(女)と、大物プロデューサー(男)との三角関係の果て、    ハリウッドから去ることとなった。    以降、TVカメラマンとして「食うため」と割り切って生活を重ねているが、    心の奥底では「自分にしかとれない映像を撮りたい」と強く願っている。 <ものの考え方>  ――自信喪失が常となっている。    「どうせオレなど才能の無い人間だ」的な。    故に、全てに対して消極的。    <態度>    内心の劇的欲求が強く、であるのに自信喪失によりそれを表現する勇気をもてない――   というストレスフル状態を積み重ね続けているため、   「沈み込んだ攻撃性」を発揮することで、なんとか心のバランスを保っている。    つまり「イヤミを言う」「バカにする」「世の中に価値のあるものなんて何もない」という態度。    当然、周囲との人間関係はほとんどうまくいかない。      が、    “主人公には才能がある”と強く信じている――    そして、主人公がハリウッドをさった理由を本当に理解している唯一の“友人”のみは、   その態度を全面的に受け入れ、許している。    ので、主人公も彼(彼女?)にのみは、心を許している(が、それは態度にはなかなか出てこない) <変化>     この物語を経験することにより、主人公は    「ハリウッドでなくても、今自分の居る場所で、自分の表現は為し得るんだ」    ということに気付き、解放される。