+ご感想は許可を得た上での転載をいたしております。
また、
<ネタバレ部分>についても そのまま公開させていただいておりますのでご注意ください
。
+また、必要と思われます部分には(蛇足を承知で) <編注>を加えますことをご容赦ください。
■第一章 感想■
一枚絵(イベント絵)絵と文章運びに惹きつけられて、「物語の臨場感」がそのまま伝わってくる
所為でしょうか、所々で文章を追いながら貴一君を応援してる自分がいて、泣いて、笑って、安堵と恐怖を共に感じる事が出来ました。
恥を忍んで申し上げれば、何度涙を流し声援を送ったた事か。
食卓で姉妹と手を取り合い、貴一君が「門」の手応えを感じる所から始まって、
「只々純粋に家族を救いたいという願う気持ち。
そしてその想い故に恐怖と対峙する姿。」。
最後には自分の「門」と巡り合う所。
思い起こすたびに涙腺が緩みます。
自分でも驚く程感情移入してしまったようで、「ツボに嵌って笑う」より、
「喜びの涙を流した」方が多かった作品で、単純に「面白い」と言うよりは
「素直に感動」した物語でした。
自分が既に三十路を越えている所為も御座いましょうが、この作品の感想を
一言で表すとこの言葉しか思いつきません。
「これぞ正に冒険活劇!」と
特に、ドバシさんの右手首の複線と、クライマックスでのその活躍には
盛大な拍手を送りたい!
惜しむらくは、周りの人たちが善良すぎて、悪役の陶耶氏が(その行動の所為かもしれませんが)どうにも小悪党にしか見えない所。
なんと言いましょうか、「誰かに旨いこと誘導されて気分が大きくなっただけ」な感じがして、
実は「その誰か」の手の平の上を自分のステージとして踊っているんじゃないかな?と。
その内味方になるんじゃないかな?共同戦線張らないかな?
「どうした小僧?そんな事ではお前の愛する者を救う事は出来んぞ!」
とばかりに貴一君に檄を飛ばしちゃぁくれまいか?
などと逆に期待してたりします(笑)。
■第二章 感想■
第二章の体験版で再認識したのですが、進行豹様の「/」を使用した文体がこれほどまでに
一人称文体の感情表現を明確に、豊かに読み手に伝える事が出来るのかと、それだけに
自分がこの世界、錬電術師の物語に心底魅了され、心を惹かれるのか解った作品でした。
正直申し上げて、第二章では貴一君の弱い面、優し過ぎるがために臆病と捕らえられがちな部分には本当に、本当に文章を辿りつつイラつきました。
「この後の及んで何グダグダ抜かしとんじゃい、覚悟決めてんだろ?決めたんだろ、おんどりゃぁ!」
と、モニターに向かって叫ぶ自分に対し、何で自分がここまで感情移入してしまうのかと、
なんでこうもイラつくのかと思うと、そしてその答えを理解した時、ようやく
『モニターに向かい、Enterキーを押して椅子に座っているだけの自分』
の姿に気が付きました。
自分の隣、いや、自分のすぐ向かいにいるんですよ、貴一君が。
そして、自分がこの物語の中に。
あるがままの全てをさらけ出してくれる貴一に対して自分の声は貴一君には届かない。
貴一君の言葉を通して紡がれる、この物語に完全に取り込まれていながら、発言を許されない
「傍観者」としての席に収まる事しか出来ない自分、そのもどかしさ。
こんな感覚は初めてです。
一人称形式の文章は、語り部、主人公の体験をそっくりそのまま読み手に模写することで
物語の出来事や心象を読み手に共感、疑似体験させることで読む者を物語の世界に引き摺りこむことはできますが、
「物語の世界そのもの」や、他の登場人物の語り部、主人公に対する感情は
『「語り部」視点で物事が成り立つ限り』読み手には伝わって来ないだけに
「物語の世界との同一化」はし難く、舞台の共感、一体感を感じる事は出来ても、同じ舞台に立つ事は出来ない、
簡潔に述べれば
『キャラクターと共感できても物語の世界は共有できない』
とでも申しましょうか。
しかし、現実に自分はこの物語の世界に「取り込まれて」いる。
シナリオを通して物語を追うのではなく、物語の時系列を自ら体験している!?
文章、絵、効果、全てが自分の中の流れ込み、自分を物語の舞台に立たせてくれる。
なんて素晴らしい!なんて恐ろしい!なんて、なんて面白んだろう、この物語は!!
ここまで自分を取込み、魅了させて下さる不機嫌亭ゲーム班のスタッフの皆様には
心の底から感謝の言葉を、取るに足らない敗北者の、心よりの賛辞ではありますが
どうか、是非とも受け取って頂きたいと願います。
第二章のムービーでガツンとやられ、そのカッコ良さに感動し、ipodにブチ込み通勤中に見たり、
完全版がニコ動で流されてるのに、自分がニコ動ユーザーでないのを悔やんでみたり、
「シャボン玉」の歌を、これまたipodにブチ込み夜中の作業中に荒んだ心を元気付けられたりと、
「お里がしれるぞ?」の台詞に「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド?」とか思ったり、
それこそ、とんでもなく長文となってしまったため、キャラクター毎の感想、言葉を減らしたりと致し、
長々と駄文を連ねてまいりましたが、本当に、ここまで魅せられる作品を手にさせて頂いた事には
感謝の言葉が見つかりません。
「製作日誌」の方も毎日拝見させて頂いておりまして、進行豹様におかれましては大変な努力と労力
と愛情をこの作品につぎ込まれていらっしゃるかと存じます。
どうかご無理をなさらずご自愛下さいますと共に、この素晴らしい物語の完成を心より応援させて
頂きたく存じます。
長々と長文申し訳御座いません。まだ物語は第二幕の途中ではありますが、
不機嫌亭ゲーム班の皆様には感動、感激をもって力一杯の拍手をお送りさせて頂きます。
<いただいたご感想は以上です。ご感想、ありがとうございました!>