■シルフェイドさんから頂いた 最終章 Re_turn 家路 -かや、くろえ、カナヘED- ご感想のご紹介


+ご感想は許可を得た上での転載をいたしております。
また、<ネタバレ部分>についても そのまま公開させていただいておりますのでご注意ください

+また、必要と思われます部分には(蛇足を承知で) <編注>を加えますことをご容赦ください。

(イラスト、まえがき、あとがきとあわせてのご感想全部は 「シルフェイドさんのmixi日記」にてお読みいただけます)


まずはかや姉から 


何となくかや姉ルートからというのはオススメできない!! 

さすがに錬電術師最終章と銘打っているからには、第一章や第二章をプレイされた方には大体のキャラは把握している方が多数だとは思いますが、それでもどれから迷っているから何となくかや姉でという理由でしたら他のキャラのルートからクリアすることをオススメします。
なぜなら、かや姉ルートはかや姉がメインヒロインでありながらルート中ですら殆ど出番もなくエンドも”限りなくTureでありながらHappyとは言いがたい何か”だからです。 

そうした中で、なぜかや姉がメインルートたらしめているというならば錬電術師は冒険譚の趣が強く出ていますが、このルートに限っていえばマナカさんやお師様、(そして行動を別にして直接の描写がない)くろえ姉とかや姉を思う絆と幸せを願う強さを再確認させてくれるルートだからではないでしょうか。
かや姉を表現する文としてこのような文章がありました。 
『穢れがない白ではなく、穢れも罪も全部許し飲み込んで 
 どんな醜い色もすべて眩しい光と捉え 
 すべての色がすべての光りが重なり合った白…』 
純白の魔術師と呼ばれているからだけではなく、かや姉の本質を端的に表している一文で思わずため息が出てしまいます。 

勿論、単調なシナリオというわけではなく黄泉比良坂から帰ってきた直後のようなクラハシvsイザックとの三つ巴という緊張感溢れる舌戦も繰り広げられます。 

最後に決して決してこの家路のかや姉ルートが微妙なのでオススメしないというわけではなく様々なキャラや立ち居地を触れ他のルートでの紺来かやというキャラを知ることによってこのかや姉ルートがより一層深いシナリオへと変わっていく可能性が多いにあるシナリオだということを考えていただけるとよりかや姉ルートが楽しめると思います。 

体験版でM氏のあの選択肢に涙した人は是非是非選んであげてくださいww 



続いてくろえ姉 

魔術と科学との共同戦線。かや姉とは打って変わっての冒険譚らしいバトル物!! 

くろえ姉ルートはくろえ姉と最前線でドラゴンとの死闘ということでかや姉ルートと正反対に正統派?なバトルものの様相を呈します。 
海自との共同戦線は科学と魔術というお互い反比例する共同戦線では船員の方々との対立、それを上手く乗り越えての錬電術での立ち回りなど見ごたえに溢れています。また、ゴミ集積場でもフジマルライガーは何だかゾ○ドっぽいwwと思いながらもくろえ姉とゴミたち(物)との絆、グレンくんの心境とステージを移してからも息をつかせぬ展開になっています。 

くろえ姉を表す文としては、このような文がありました 
『これが…これが、くろえ姉の---”流れ” 
 それは、無数の、無限の”繋がり” 
 蜘蛛糸のように、世界樹のように広がっていく”縁”の糸達。』 
管使いらしいと同時にくろえ姉の考えの一部である全てを過程と理解し、肯定するという考え方の根源となる分かりやすい文章でした。 

総じてくろえ姉ルートを追いかけていくと沈没からの展開が少し急だったかな?と思うところもありましたが、それだけスリリングで読み手を引き込むシナリオとなっています。 

それしてもくろえ姉ルートの最後でまさかのかや姉の料理講座が役に立つとはww 


カナヘさん・かや姉・くろえ姉ENDである錬電術師最終章家路は、次のシナリオである夢路へと展開していくのですがこの家路に関していえば”絆と愛情”の物語だったのはないかと総評しています。カナヘさんの人間に憧れる思い、かや姉本人を含めそれの周りを取り巻く数千年に及ぶ愛情、くろえ姉のすべての物に対する絆…多少の誤差はあれ災厄と対立するものとして絆が描かれているのかもしれません。 



<いただいたご感想は以上です。ご感想、ありがとうございました!>