『How to making 同人ノベルゲーム  -錬電術師が出来かけるまで-』

の、読者モニターさんからのご感想




katsura ぶろぐ、kiisanさん
から頂戴いたしましたご感想


+ご感想は許可を得た上での転載をいたしております。


+また、必要と思われます部分には(蛇足を承知で) <編注>を加えますことをご容赦ください。




■ 『How to making 同人ノベルゲーム  -錬電術師が出来かけるまで-』 "読後の感想"



Q1:あなたの立ち位置を教えてください (制作者さん、プレイヤーさん、レビュワーさん、同人ゲームに興味の無い方 等々)

kiisanです。
プレイヤー、少しレビューワーです。
同人ソフトの制作には全く関ったことはありません。
もともと同人誌(コミックやイラスト)には関心が高かったのですが、同人ゲームに関してはほとんど関心がありませんでした。
私が錬電術師と出逢ったのは、2007年9月18日、狩野さんの公式サイト「不機嫌亭蒼穹」で
>本格オカルト現代魔術ノベルゲー製作ぼちぼち快調
>姉姉姉僕妹の近親ハーレム構成で頑張る主人公のホラー風味オカルト物語
との文章とプロトの画面ショットを拝見した瞬間です。
ちなみに、応援バナーやレビュー記事で進行豹さんと直接やりとりするようになったのは、もっと後の12月4日からでした。


Q2: 『How to making 同人ノベルゲーム  -錬電術師が出来かけるまで-』 に、何を期待して読んだかを教えてください

大好きな漫画家、狩野蒼穹さんが原画を描いている同人ゲーム。
それが原点ですが、体験版をプレイしてシナリオに惚れ、応援している内にシナリオを書く進行豹さんに心底惚れました。
さらにプレイするにつれて桜崎みなもさんの音楽にも惚れ込んでしまいました。
そんな、同人サークルの成り立ちや今までの活動が知りたかったので、純粋にファンの立場でメイキングを楽しみたいと思いました。
特に、狩野蒼穹さんや桜崎みなもさんの制作風景が、目に浮かぶような内容を期待していました。

Q3:読んでみて、その期待は満たされたか、満たされなかったかを教えてください

ほぼ満たされたと思っています。
今回、執筆されている「How to making 同人ノベルゲーム -錬電術師が出来かけるまで-」の一部は、狩野さんのサイト、
不機嫌亭ゲーム班ホームページ、製作日誌を通じて見聞きしていたように思います。
でも、今回の「How to making」で初めて知ったことも多々あり、狩野蒼穹さんや桜崎みなもさんやPomriceさんの
キャラクターを知ることが出来たのは、すごく新鮮です。
もっと書いて欲しいイベントや紹介して欲しいHow toもありますが、ページ数から考えると十分だと思います。


Q4:発見した誤字、脱字、レイアウト上の不備、内容の不備などがありましたら教えてください


細かい指摘や主観的な要望が多く申し訳ありませんが、以下の34箇所についてご報告いたします。

01) 3P上段15行目 「4か月」 「4か」よりも「四ヵ」「四ヶ」の方が読みやすい表記だと思います。

02) 3P下段1〜4行目 会話部分が、狩野さん、進行豹さんのどちらのセリフなのか分かりづらいです。

03) 4P上段11行目、4P下段10行目、30P上段24行目、30P下段1行目 「常考」 すべての読者が知っている言葉とは限らないので、
注釈があった方が良いと思います。

04) 4P下段 「錬電術師企画書2.2 稿」イメージ 非常に読者の関心が集まる箇所だと思いますが、
頒布される完成品では文字が読み取れる画質になるのでしょうか?(*1) 

05) 4P下段12行目 「1からッスかw 1からはなさなきゃダメっすかww」 「1」よりも「一」の方が読みやすい表記だと思います。

06) 6P上段4〜8行目 会話部分が、狩野さん、進行豹さん、きゃなさんのだれのセリフなのか分かりづらいです。

07) 6P下段14行目、7P上段2行目、23P下段10行目、25P下段12行目 「本篇」 辞書によると「篇」常用外なので、普通は「編」の方のようです。
検索して調べたところ、不機嫌亭ゲーム班ホームページでは「本編」、製作日誌は「本編」と「本篇」が混ざっています。

08) 8P上段7行目 「カローラU」 縦書きで「U」が横倒しになっています。

09) 10P下段 「2009 年06 月の進行豹のMixi プロフィール」画面ショット 
これはホーム画面(進行豹さんしか見れない)なので、公開されない方が良いと思います。
参考に、私から見た進行豹さんのプロフィール画面ショット(mixi画面ショット.jpg)を添付します。
また、「Mixi」の「M」を「m」に修正された方が良いと思います。

10) 10P下段ページ番号 [10]が画面ショットのコメントに隠れてしまっています。

11) 11P上段19行目 「解りやすく書くにしくは無いね」 ひらがなで「にしくは」と読んでしまい、最初は誤字かと思いました。
「如くは無いね」と記述した方が読みやすいと思います。

12) 12P下段ページ番号 [12]が画面ショットに隠れてしまっています。

13) 12P下段1行目 「“うっ」 「う゛」だと思うのですが、PDF上では意図通りに表示されていないようです。

14) 18P下段ページ番号 [18]が画面ショットに隠れてしまっています。

15) 19P上段15行目 「何一つ、それで稼げるわけがも無い」 「わけが無い」あるいは「わけも無い」の誤字でしょうか?

16) 20Pタイトル 「悲喜こもごもの、ご感想」 主観ですが「悲喜交々」とすべて漢字表記にされた方がタイトルらしいと思います。

17) 20P下段4行目 「Gate- way体験版」 作品名の綴りは「G」ではなく「g」だと思います。

18) 22P下段 「改善点下案」イメージ 個人的にすごく関心があるのですが、頒布される完成品では文字が読み取れる画質になるのでしょうか?(*1)

19) 23P下段8行目 「錬電術師の完成系』に持っていく」 前後の文脈からすると「完成系」ではなく「完成形」の方が適切ではないでしょうか?

20) 25P上段 画面ショットのコメント 「最終章制作において大きく生きてくることとなる。」 
この場合「生きる」よりも「活きる」が適切ではないでしょうか?

21) 26P下段6行目 「進行豹を張り付ける。」 ちょっと意味が読み取れませんでした。「進行豹に貼り付く」といった意味でしょうか?

22) 28P上段7行目 「生ガキにあたったちゃったの!」 「あたっ「た」ちゃったの!」は「あたっちゃったの!」の誤字でしょうか?

23) 29P上段5行目 「パケ絵」 最初「パッケージ絵」の略だとわかりませんでした。注釈か補記があるとありがたいです。

24) 31P上段15行目 「デバッグを1分サボればw、後で修正一時間ww”」 縦書きで「1分」の「1」が横倒しになっています。
また、「一時間」は漢数字なので「1」か「一」に統一された方が良いと思います。

25) 31P下段 スタッフロールの画面ショットにコメントがありませんが、何か一言書かれていた方が良いと思います。

26) 32P下段21行目 「インスト入れる」 「インスト」が何のことか分かりませんでした。現物(委託販売版)を見たら、
「プレイマニュアル」(B5三つ折)が入っていました。「インストール方法のマニュアル」の意味でしょうか?(*2) 

27) 33P下段ページ番号 コラムの罫線が[33]にかかってしまっています。

28) 33P下段コラム 「チェックしてやっておきましょう。」 「チェックしておきましょう」あるいは「チェックをやっておきましょう」の誤字でしょうか?

29) 34P上段6行目 「即ち、コミケ会場直後。」 前後の文脈からすると「会場」ではなく「開場」の誤字ではないでしょうか?

30) 35P下段ページ番号 コラムの罫線が[35]にかかってしまっています。

31) 35P 下段1行目 「狩野の誤解を産んでしまった」 「誤解を産む」は「誤解を生む」の誤字ではないでしょうか?

32) 36P上段 「錬電第一章の、冬コミ終了時点での収支表」イメージ 
DL販売や委託販売の原価(ショップの利益)が分かりますが構わないのでしょうか?
(DL販売価格735円(税込)、委託販売価格735〜746円(税込))

33) 36P下段3行目 「三五・十五の」 最初、九九のことだと分かりませんでした。
「三×五(サンゴ)・十五(ジュウゴ)の」のような分かりやすい表記はダメでしょうか?

34) 39P 巻末付録 「Mixi 上の…」3箇所 「Mixi」の「M」を「m」に修正された方が良いと思います。

(*3) 


Q5:本全体として、良かった点がもしあれば教えてください

とにかくメイキング本なので、プレイヤーにとってもどれも関心のある面白い事柄ばかりです。
その上、自分も知っている話、あるいは応援する中で多少なりと関ったような話が出てくると、面白くない筈がありません。
ぜひ第二章のメイキングも!!って続きを期待したくなります。
間違いなく、2009年06月07日の製作日誌に書かれた通り、
>「読み物」
>としても、
>「ゲーム制作初心者さん〜ゲーム制作を初めてみようという方向けのhow to 」
>としても、
>楽しんでいただけるような物
に仕上がっていますので、「同人サークルを志す人」「同人サークルに興味がある人」には絶対お薦めだと思います。


Q6:本全体として、「ここはちょっと」という点がもしあれば教えてください


幸いにも、「ここはちょっと」と言うような不具合や問題点を見つけることはできませんでした。
ただ、今回の試読を通して、私なりに「これはちょっと(スゴイかも!)」という発見をしました。
この質問の回答ではありませんが、感想として書くことをお許しください。

進行豹さんの文章は、この「How to making」のみなず「錬電術師」本編においても、軽快でスピード感があり、
すごく読み易いのにしっかりした読み応えがあります。
それは、句読点「。」「、」や感嘆符「!」、疑問符「?」等を多用し、文章に視覚的な効果を与えておられるから、
だと思います。
そんな、アップテンポで楽しく拝読できる文章なのに、時折、僅かな違和感、異国の言葉のような不思議なニュアンスを
感じることがありました。
いったいドコが違うのか、今回の試読で私なりの答えを見つけました。

どうやらそれは構文のようで、例としては、
「もし、君が旅立つならば。」
といった文は、進行豹さん風だと、
「君がもし、旅立つならば。」
といった感じに記述されている、ということです。
「もし」、「しかし」、「また」等の接続詞が主語の後に使われることで、インパクトのある文を構成しています。
どちらが正しいとか良いとかではなく、単なる構文の違いなのですが、随分と違う印象を受けます。

「口にしかけた反論を、男はけれど、飲み下す。」(2ページ下段15行目から引用)

倒置された構文から、男の緊張感や張詰めたその場の雰囲気が伝わってきます。
この進行豹さんの文章の特徴に気付いて、「これはちょっとスゴイかも!」と思った次第です。



Q7:その他、何かお感じになられたこと等がございましたら、ご自由にご記述ください

今回の「How to making」では深く触れていないことに、
@毎日欠かさず製作日誌を書かれていること、
Aでんでんじつちや日替わりバナーなどの広報活動を精力的に展開されていること、
B相互リンクや応援バナーキャンペーンなど同人仲間やプレイヤー(ファン)と積極的にコミュニケーションされていること、
等々、不機嫌亭ゲーム班の最大の特長やアドバンテージがあると思います。
夏コミでは、「How to making」に書き切れなかった、それらの進行豹さんや不機嫌亭ゲーム班の皆さんの熱意と努力が
訪れたすべての人に伝わり、「錬電術師」が多くのプレイヤーに感銘を与え続けることを願って止みません。


以上、非常に稚拙な感想ではありますが、よろしくご査収いただきますようお願いいたします。



<編注>
(*1) 試読用pdfは軽量化のため解像度を落としてありますが、印刷データは参考資料データ600dpiで作成しておりますので、
    きちんと「読める」仕上がりになるかと思います。
     (テストプリントでは大丈夫でした。実際 刷りあがってみないとわからなくもあるのですが)  

(*2) 『インスト入れる』 ―― 「インストラクションカード(≒ゲーム説明書)を封入する」、
    という意味のつもりでしたが、確かに極めてわかりづらいかと思いました。脚注付記などで対応いたしたく存じます。
    ご指摘、ありがとうございます!

(*3) 詳細なチェックとご指摘とをありがとうございます! 全項目再確認、再検討し、修正すべきは速やかに修正し、
    そのままでも大丈夫と判断いたしましたものにつきましては、そのままとさせていただきたく存じます。






<いただいたご感想は以上です。ご感想、ありがとうございました!>